無尽

すでにくたびれている社会人1年目。

にびいろ

前の記事からまた間あいちゃった・・・続きなんですけど、要は私が人から聞いたことを他の人(和さん)にべらべら喋りすぎちゃったんですね。

その日一緒だったドライバー(シンジさん)は普段は配車を担当していて、職場の人間関係とか社員の評判とかよく知ってる人でした。誰と誰が仲悪いとか、一緒に組まされるのを敬遠される人とか。私も何度か組んでちょっとやりづらいって感じてた人もいるし、評判は悪いけど実際は面倒見の良い人だっている。今回も一緒だった和さんはヘルパーとして色んな人達と仕事してきたから和さんの意見も聞きたかったんですが、その時にシンジさんが喋った内容を和さんに話してしまったんです。

シンジさんは○○さんのことをこう言ってた、なんて喋らずに自分の考えだけを話した上で和さんに聞けばよかったと後悔しています。私は相談するつもりで話したことでも、陰口になってしまっていたんだと思います。

 

次の日に和さんと西さんが同じ現場で、和さんが「かようさんがシンジさんに『○○はこういう奴だ』って言われたらしい」的なことを西さんに喋ったらしいです。 和さんは悪気は無かったんでしょうが、面白おかしく?喋ったみたいで。 それを聞いた西さんが和さんを諌めたらしいんですね。

で、その日の夜私が帰ろうとしたとき西さんに呼び止められたわけです。 「昨日の現場でシンジさんに何を言われたか分かんないけど気を付けたほうがいいよ?じゃ、お疲れさま」って。西さんは別に切れてたわけでもなく、他の人との談笑の合間にさらっと。普通のトーンで、少し微笑みながら。

それが怖かった。本当に怖かった。 どういうことですかって聞いても「それはいいから、帰んな」って流されて、帰ろうとしたけどやっぱりもやもやしたまま帰れるはずないので引き返しました。西さんは事務所に上がっていて締めの作業をしてましたが私は構わず呼びました。堪えることができず声を荒らげていました。 下に呼び出してやっと聞けた。

「本人に伝わったらまずいだろ?話す相手は選びなよ。」その言葉に私は頭に上った血が引いていくのが分かりました。 普段はうざったいテンションのくせに、その時は穏やかな口調で……でも視線は冷たかった。 バカな女だと愛想を尽かされたでしょう。 その帰り道は目の前がぼんやりとしていました。 自転車でよく事故らないで帰れたなと思います。 涙は出なかった… 鉛のようなものが胸の中を埋めるだけで。

 

それから西さんとはろくに会話をしていません。 目が合っても、すぐに逸らすし逸らされる。 別にすれ違いでもなんでもないですが、今までのように憎まれ口を叩き合うことがなくなったのは少し寂しいかもしれません。